日商簿記を受けようと調べると、「統一試験」と「ネット試験」という2つの言葉が出てきます。この記事では、試験を行っている日本商工会議所・各地商工会議所の公式ページ(商工会議所の検定試験)で確かめた内容を、表にしてくらべます。

この記事のまとめ

  • 日商簿記2級・3級は、2021年度から統一試験・団体試験(ペーパー試験)・ネット試験の3つの方式で行われています。公式ページには、3つの方式とも出題範囲や問題の難易度は同じと書かれています
  • 統一試験は決まった日に紙で受けます。2026年度は11月15日(日)と、2027年2月28日(日)が残っています
  • ネット試験は、ネット試験会場が決めた日にパソコンで受け、試験が終わるとすぐに合否が分かります
  • 受験料はどちらも同じで、2級が5,500円、3級が3,300円です(税込)。ネット試験の事務手数料は別で、インターネット申込方式は550円、会場問い合わせ方式は会場により0円〜です

統一試験とネット試験をくらべる

くらべる所統一試験ネット試験
受けられる級1〜3級(2027年2月28日の回は2〜3級)2級・3級
試験日全国で同じ日ネット試験会場が決めた日
申し込み先受けたい地域の商工会議所申込専用ページか会場
合否が分かる時発表の日や方法は商工会議所ごとにちがう試験が終わるとすぐ
受験料(税込)2級 5,500円・3級 3,300円(事務手数料が別の所あり)統一試験と同じ(別に事務手数料がかかる場合あり)

試験時間と合格基準は、公式の「試験科目・注意事項」のページで、3級が60分、2級が90分、合格基準はどちらも70%以上です。

統一試験:2026年度の残りの日程

2026年度の試験日程カレンダーでは、統一試験は次の日です。

試験日回級
2026年11月15日(日)第174回1〜3級
2027年2月28日(日)第175回2〜3級

第174回の申し込みの受け付けは、公式ページで「終了いたしました」と知らせています。これから2級・3級を統一試験で受ける人は、2月28日の回が次の候補です。申し込みの期間や場所は各地の商工会議所ごとにちがうので、2026年度試験日程カレンダーのとおり、試験日の約3か月前を目安に、受けたい地域の商工会議所に問い合わせます。なお、受ける商工会議所によっては、2・3級の統一試験を行っていない所があります(たとえば名古屋商工会議所は1級だけで、2・3級はネット試験か近隣の商工会議所での受験を案内しています)。受けたい地域で行うかを確かめてください。

ネット試験:日は自分で選ぶ。ただし休みの期間がある

ネット試験は、各ネット試験会場が試験の日を決める「随時試験」です。毎週や毎月決まって行う会場もあれば、受ける人の希望に合わせる会場もあります。会場問い合わせ方式では、申し込みの方法、締め切り、受験料の払い方が会場ごとにちがいます。

気をつけたいのは、統一試験の前後にある「施行休止期間」です。2026年度の残りでは、次の期間はネット試験を受けられません。

  • 2026年11月9日(月)〜11月18日(水)
  • 2027年2月22日(月)〜3月3日(水)

合格率をくらべる

公式の「受験者データ」から、2級・3級の合格率をならべます。統一試験は回ごと、ネット試験は年度ごとの数です。

級統一試験(第172回 2026年2月22日)統一試験(第171回 2025年11月16日)ネット試験(2025年4月〜2026年3月)
3級33.6%34.5%40.8%
2級15.1%23.6%32.9%

この表の2回の統一試験とくらべると、ネット試験の年度の合格率のほうが高くなっています。ただし同じ年度の第170回(2025年6月8日)の統一試験では、3級の合格率は42.4%で、ネット試験の40.8%より高くなっています。また公式ページには、3つの方式とも出題範囲と難易度は同じと書かれていて、合格率に差がある理由は書かれていません。合格率だけで「ネット試験のほうが受かりやすい」とは言えない点に気をつけてください。

当日に持っていく物

公式ページでは、統一試験もネット試験も、氏名・生年月日・顔写真のいずれも確かめられる身分証明書を持っていくよう書かれています。電卓は、計算の機能(四則演算)だけのものに限って使えます。統一試験の筆記用具は、HBかBの黒鉛筆、シャープペン、消しゴムに限られています。

運営メンバーの例

運営メンバーには、高校在学中に日商簿記2級をネット試験で受けて合格した人がいます。3級は受けずに、2級から受けました。1人の例で、合う方式は人によってちがいます。

どちらで受けるかの決め方

  • 受ける日を自分で決めたい、結果をすぐに知りたい → ネット試験(休止期間をよけて会場の日を選ぶ)
  • 紙の問題に書き込みながら解きたい、決まった日に向けて準備したい → 統一試験(次は2027年2月28日)

どちらにしても、先に受ける日を決めて、そこまでの勉強の時間を見積もると進めやすくなります。試験日と1日の勉強時間を入れると逆算できる勉強の計画表を使ってみてください。簿記の記事は簿記の独学のページにまとめていきます。

よくある疑問

Q. ネット試験と統一試験で、問題のむずかしさはちがいますか? A. 公式ページには、統一試験・団体試験・ネット試験の3方式とも、出題範囲や問題の難易度は同じと書かれています。

Q. 簿記1級もネット試験で受けられますか? A. 1級は統一試験だけです。2026年度は6月14日(日)の第173回と11月15日(日)の第174回です(2027年2月28日の第175回は2〜3級だけです)。

確かめた公式の資料

確かめた日:2026年10月28日

試験の決まりは変わることがあります。申し込みの前に、公式のページで最新の内容を確かめてください。