簿記2級の試験科目は、商業簿記と工業簿記(原価計算を含む)です。この記事では、商工会議所の検定試験の公式ページで確かめた、2級の工業簿記の範囲と、公式のサンプル問題の中身、講評に書かれた学び方をまとめます。特定の問題集や講座をすすめる記事ではありません。

この記事のまとめ

  • 2級の試験科目は商業簿記と工業簿記(原価計算を含む)で、90分・5題以内・70%以上で合格です
  • 公式の2級サンプル問題では、第4問(1)・第4問(2)・第5問が工業簿記の問題です
  • 第156回の講評では、材料費・労務費・経費の費目別計算は、工業簿記の学習の「入り口」とされています

2級の工業簿記の範囲

出題区分表(工業簿記・原価計算)で、2級の列にある大きい項目は次のとおりです。

分け方項目
基本工業簿記の本質、原価、原価計算、工業簿記の構造
費目別材料費計算、労務費計算、経費計算、製造間接費計算
部門別・製品別部門費計算、個別原価計算、総合原価計算、標準原価計算
分析など原価・営業量・利益関係の分析、原価予測の方法、直接原価計算
そのほか製品の受払い、営業費計算、工場会計の独立(※印:2級では簡易な内容)

差額原価収益分析などは、1級の列だけにあります。区分表のページには、工業簿記・原価計算は2027年度の区分表でも変更はないと書かれています。

サンプル問題の中身

公式の2級サンプル問題(サンプル1〜5)の問題文を見ると、工業簿記の問は次のとおりです。

問サンプル1〜5の中身
第4問(1)仕訳の問題(材料副費の予定配賦、原料の消費価格差異など)
第4問(2)標準原価計算、組別総合原価計算、実際個別原価計算、個別原価計算の賃金・給料、実際総合原価計算
第5問損益分岐点、直接原価計算の損益計算書、標準原価計算の差異分析、損益分岐点売上高、損益分岐点の販売枚数

第156回の講評に書かれたこと

第156回の2級の講評(試験時間が120分だった頃の回)には、次のことが書かれています。

  • 第4問は個別原価計算の問題で、材料費の分類と、製造間接費の予定配賦による原価差異の処理が勉強できていない人が見受けられた
  • 材料費、労務費、経費の費目別計算は、工業簿記の学習の「入り口」として理解が必須
  • 第5問は直接原価計算の問題で、直接原価計算を学ぶ時は、つねに全部原価計算との違いを意識してほしい

勉強の順番の一例

区分表の「原価計算の手続」は、費目別計算・部門別計算・製品別計算の順に並んでいます。この記事では、その順に進める例を示します。

  1. 費目別計算(材料費・労務費・経費・製造間接費)
  2. 部門費計算と個別原価計算
  3. 総合原価計算
  4. 標準原価計算と差異分析
  5. 直接原価計算と損益分岐点(全部原価計算と比べながら)

商業簿記との分け方

サンプル問題では、5つの問のうち第4問と第5問が工業簿記です。第156回でも、第1問〜第3問は仕訳・有価証券・連結の問題で、第4問(個別原価計算)と第5問(直接原価計算)が工業簿記でした。この記事で確かめた公式のページには、問ごとの配点は書かれていません。合格は全体で70%以上なので、どちらかに偏らずに両方を進めると考えやすいです。

勉強の時間の決め方は簿記2級の勉強時間と計画表に、独学の進め方は簿記2級は独学で受かる?にまとめています。

運営メンバーの例

運営メンバーには、高校在学中にネット試験で日商簿記2級に合格した人がいます。勉強は約3か月、1日2〜3時間で、独学に近い形でした。

確かめた公式の資料

確かめた日:2026年10月30日

試験の決まりは変わることがあります。受ける前には、必ず公式のページで最新の内容を確かめてください。