ITパスポートや情報セキュリティマネジメント試験のあとに考えたい試験の1つが、基本情報技術者試験(FE)です。IPAは「ITエンジニアの登竜門」と紹介しています。この記事では、情報処理推進機構(IPA)の統計と試験要綱で、難しさと過去問の使い方を確かめます。

この記事のまとめ

  • 科目A(90分・60問)と科目B(100分・20問)があり、どちらも評価点600点以上(1,000点満点)で合格です
  • 合格率は令和5年度47.1%、令和6年度40.8%、令和7年度38.3%、令和8年度(4月〜9月)39.6%でした
  • IPAは公開問題(令和5〜8年度)とサンプル問題を公開しています
  • IPAは、2026年12月28日からCBT方式の試験を一時休止する予定と知らせています

試験の形と合格基準

IPAの試験要綱(Ver.5.6)によると、次のとおりです。

項目科目A科目B
試験時間90分100分
出題数/解答数60問/60問20問/20問
出題形式多肢選択式(四肢択一)多肢選択式
問う内容知識技能
合格の基準科目評価点600点/1,000点満点科目評価点600点/1,000点満点

科目Bの分野別の出題数は、アルゴリズムとプログラミング分野16問、情報セキュリティ分野4問です。採点はIRT(項目応答理論)に基づいて評価点を出します。CBT方式では、科目Aのあと、科目Bを始めるまでに最長で10分の休憩を取れます。

数で見る難しさ

IPAの統計資料(令和8年9月分)の推移表から、年度ごとの数を並べます。

年度受験者数合格者数合格率
令和5年度121,611人57,278人47.1%
令和6年度133,732人54,501人40.8%
令和7年度147,186人56,370人38.3%
令和8年度(4月〜9月)66,597人26,398人39.6%

令和8年9月分の評価点分布では、600点以上の人は、科目Aが10,373名のうち6,769名、科目Bが11,315名のうち5,452名でした(分布の表の人数を足した数)。

ITパスポートの合格率はITパスポートの難易度は?にまとめています。

過去問とサンプル問題の使い方

IPAは、CBT方式で実際に出題した問題のうち一部を「公開問題(問題冊子・解答例)」として公開しています(令和5年度〜令和8年度)。令和8年度分の公開日は2026年7月1日です。

また、科目A(60問)と科目B(20問)のサンプル問題セットも公開されています。公表している試験問題の使用は、法令に特別の定めがある場合を除き許諾や使用料は必要ありません(留意点はIPAの「試験に関するよくある質問」の「その他」で確かめるよう書かれています)。

科目Bは、個別のプログラム言語での出題から、擬似言語での出題に統一されています。本番と同じ100分・20問で解く練習も入れると、時間の配分を確かめやすくなります。

2026年12月28日以降のCBTの休止予定

IPAは、2026年12月28日からCBT方式の試験を一時休止する予定と知らせています(IPAのCBTの休止の知らせ、2026年10月29日に確認。会場によっては、それより前に休止の場合もあるとされています)。2027年1月以降の試験の実施は、2026年秋頃に知らせるとされています。身体の不自由などでCBT方式で受けられない人向けの筆記の特別措置試験(後期)は、2027年3月20日(土曜日)です。IPAの見直しの案(2026年3月31日)では、新しい試験制度は2027年度春頃の開始です(変更が生じる場合があると書かれています)。

ITパス・セキュマネとの違い

ITパスポートは120分・100問で、総合評価点と3つの分野別評価点で合否を決めます。基本情報は科目Aと科目Bの2つの科目で、どちらも600点以上が要ります。情報セキュリティマネジメント試験は情報セキュリティマネジメント試験とは?にまとめています。

運営メンバーの例

運営メンバーには基本情報技術者試験を持つ人がいます。その運営メンバーは、情報系の資格の勉強を通して、仕事で出てくる言葉が分かるようになったことと、情報の世界のだいたいの考え方や論理的な考え方がつかめたことが役に立ったと話しています。勉強の期間や使った本は覚えていません。

よくある疑問

Q. 科目Aだけ合格すれば受かりますか? A. 試験要綱では、科目Aと科目Bの評価点が全て基準点(600点)以上の場合に合格とされています。

確かめた公式の資料

確かめた日:2026年10月29日(見直しの案のプレス発表は2026年10月28日に確認)

試験の決まりは変わることがあります。申し込みの前には、必ず公式のページで最新の内容を確かめてください。