ITパスポートを独学で受けようと考えた時、まず迷うのが「何を使って勉強するか」です。この記事では、試験を行っている情報処理推進機構(IPA)が公開している材料と、市販の本を選ぶ時に確かめたい所を、公式ページで確かめた内容からまとめます。特定の本や講座をすすめる記事ではありません。
この記事のまとめ
- IPAは、試験の範囲を書いた「シラバス」、過去問題(問題冊子と解答例)、CBTの受験画面を体験できる疑似体験用ソフトウェアを公開しています
- 今のシラバスはVer.6.5(2026年1月8日掲載)です。本を選ぶ時は、どのシラバスに合わせた本かを確かめます
- 2027年度からは新しい試験制度が予定されていて、シラバス案とサンプル問題が公開されています(シラバス案は変わる可能性があると書かれています)
- 使う順番の一つの例:シラバスで範囲を知る → 本で一通り学ぶ → 過去問題で練習 → 疑似体験ソフトで通しの練習
独学で受かるかは、数と自分の時間で考える
独学で受けた人と講座を使った人の合格率をくらべた数は、この記事で確かめた公式ページにはありません。受けた人全体の合格率は、IPAの統計からITパスポートの難易度は?にまとめています。
独学で進めるかどうかは、使える時間と、教材を自分で選んで計画どおりに進められるかで考えると分かりやすくなります。
IPAが公開している材料
シラバスと用語の一覧
IPAの「試験内容・出題範囲」のページでは、次の資料が公開されています。
| 資料 | 公式ページの書き方 |
|---|---|
| 「ITパスポート試験」シラバス | Ver.6.5、2026年1月8日掲載。「下請法」を削除し、「中小受託取引適正化法」を追加 |
| 試験で使用する情報技術に関する用語・プログラム言語など | Ver.5.1、2023年11月6日掲載 |
| 試験要綱 | Ver.5.6、2026年7月6日掲載(ITパスポート試験の内容は変更していない) |
シラバスは、どんな事が試験の範囲になるかを書いた資料です。勉強を始める前に目を通すと、全体の地図になります。
過去問題(問題冊子・解答例)
IPAは過去問題を公開しています。公式ページには、公表している過去の試験問題の使用について、法令に特別の定めがある場合を除き許諾や使用料は必要ないと書かれています。ただし、使う時の留意点はFAQで確かめるよう書かれています。
CBT疑似体験用ソフトウェア
本番の会場で使う受験画面を体験できるソフトです。平成24年度春期分以降の公開問題を体験でき、全問(100問)が登録されていて、解答した問題の正誤や正答数が表示されます。動作環境はWindows 11で、.NET Framework 3.5が有効になっていることと、IPAゴシックフォントが入っていることも必要です。
市販の本を選ぶ時に確かめたい所
本の名前ではなく、選ぶ時に見る所を挙げます。
- どのシラバスに合わせた本か:今のシラバスはVer.6.5です。シラバスは改訂されることがあるので、本の表紙や前書きで対応する版を確かめます
- 2027年度以降に受けるなら、新しい試験制度に合っているか:IPAは2027年度から始める予定の新試験制度のシラバス案(Ver.0.1、2026年8月31日掲載)とサンプル問題を公開しています。シラバス案は検討中の内容で、変わる可能性があると書かれています
- 3つの分野がそろっているか:試験はストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系の3分野から出て、総合評価点600点以上(1,000点満点)で、かつ分野ごとの評価点もそれぞれ300点以上(1,000点満点)が要ります。どれかの分野が薄い本だけに頼らないようにします
- 問題を解く練習が足りるか:本の問題に加えて、IPAの過去問題も使えます
使う順番の一つの例
- シラバスにざっと目を通して、範囲の全体を知る
- 本で3つの分野を一通り学ぶ
- IPAの過去問題で、分野ごとに練習する
- 疑似体験ソフトで100問を、本番の試験時間(120分)を目安に通しで解く練習をする
試験日から逆算して時間を割り当てる方法は、ITパスポートの勉強時間と計画にまとめています。
運営メンバーの例
運営メンバーにはITパスポートなど情報系の資格を持つ人がいます。情報系の資格の勉強で役に立ったのは、仕事で出てくる言葉が分かるようになったことと、情報の世界のだいたいの考え方がつかめたことでした。ITパスポートで使った本や勉強にかけた期間は覚えていないため、本の名前は書きません。
よくある疑問
Q. 過去問題は無料で使えますか? A. IPAは過去問題を公開していて、公表している過去の試験問題の使用には、法令に特別の定めがある場合を除き許諾や使用料は必要ないとしています。留意点は公式のFAQで確かめてください。
Q. 疑似体験ソフトはMacでも使えますか? A. 公式ページに書かれている動作環境はWindows 11です(.NET Framework 3.5の有効化とIPAゴシックフォントも必要)。
Q. 古い本でも大丈夫ですか? A. シラバスは改訂されることがあり、今はVer.6.5です。本がどの版に合わせているかを確かめてから使うと安心です。
確かめた公式の資料
確かめた日:2026年10月28日
- 情報処理推進機構「ITパスポート試験 試験内容・出題範囲」:https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/about/range.html
- 同「過去問題(問題冊子・解答例)」:https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/openinfo/questions.html
- 同「CBT疑似体験ソフトウェア」:https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/guidance/trial_examapp.html
- 同「よくある質問」:https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/reference/faq.html
試験の決まりは変わることがあります。申し込みの前には、必ず公式のページで最新の内容を確かめてください。