ITパスポートの勉強で、まず手に取りたいのが過去問です。この記事では、情報処理推進機構(IPA)の公式ページで確かめた、公開されている過去問の範囲と、使う時に気をつけたい事をまとめます。特定の問題集や講座をすすめる記事ではありません。

この記事のまとめ

  • IPAの「過去問題(問題冊子・解答例)」のページでは、平成21年度春期分から令和8年度分まで、問題冊子と解答例が公開されています
  • 令和3年度以降の分は、CBT方式で実際に出題した試験問題のうち100問を公開したものです
  • 公表している過去の試験問題の使用には、法令に特別の定めがある場合を除き、許諾や使用料は要りません(留意点はFAQで確かめる)
  • 平成24年度春期分以降の公開問題は、CBTの画面を体験できる疑似体験用ソフトウェアにも登録されています

公開されている過去問の中身

公式ページでは、公開している問題の中身が、年度によって次のように分かれて説明されています。

年度公開している問題
平成21〜23年度筆記による方式の試験に出題した試験問題
平成24〜令和2年度CBT方式の試験問題のうち、春期と秋期に行った特別措置試験で出題した試験問題を各100問
令和3年度以降CBT方式の試験問題のうち、実際に出題した試験問題100問

FAQには、出題した試験問題から100問を公開していて、掲載は毎年4月頃を予定していると書かれています。

使う時の留意点

公式のFAQには、過去問を使う時の留意点として、次のことが書かれています。

  • 著作権は放棄していない
  • 教育目的など、情報処理技術者試験制度の意義に反しない限り、問題集やテキストに使う時も許諾と使用料は要らない
  • 出典を明記する(例:「出典:平成○年度 ○期分 ITパスポート試験 問1」)。問題の一部を改変している時は、その旨も明記する
  • 公表しているPDF以外の電子データは提供していない

また、過去問題(問題冊子・解答例)のページには、試験問題、解答例、採点結果などへの問い合わせには応じられないと書かれています。

疑似体験ソフトで通しの練習

CBTの試験会場の受験画面を体験できる疑似体験用ソフトウェアには、平成24年度春期分以降の公開問題が登録されています。全問(100問)が登録されていて、解答した問題の正誤や正答数が表示されます。動作環境はWindows 11で、.NET Framework 3.5の有効化とIPAゴシックフォントが要ります。

本番の試験時間(120分)を目安に、100問を通しで解く練習に使えます。

古い年度の問題を解く時

今の「ITパスポート試験」シラバスはVer.6.5(2026年1月8日掲載)で、このVer.6.5では「下請法」を削除し、「中小受託取引適正化法」を追加したと書かれています。このようにシラバスは改訂されるので、古い年度の問題を解く時は、今のシラバスと照らして確かめると安心です。2027年度からは新しい試験制度が予定されています。

何回分・何周解くか

何回分を何周解けばよいかは、確かめた公式ページには書かれていません。使える時間と試験日から逆算して決めるのが分かりやすい方法です。解いた日、回、正答数、間違えた問題の番号を記録しておくと、解き直した時に伸びと苦手な分野が分かります。合格には総合評価点600点以上に加えて、分野別評価点もそれぞれ300点以上が要るので、間違いを分野ごとに数えておくと計画に生かせます。

試験日の選び方はITパスポートの試験日はいつ?に、時間の割り当てはITパスポートの勉強時間と計画にまとめています。

よくある疑問

Q. ITパスポートの過去問は無料で使えますか? A. 公表している過去の試験問題の使用には、法令に特別の定めがある場合を除き、許諾や使用料は要らないと書かれています。留意点はFAQで確かめてください。

Q. 解説はありますか? A. 公式ページで公開しているのは問題冊子と解答例です。試験問題、解答例、採点結果などへの問い合わせには応じられないと書かれています。

Q. 年内に受けたいのですが、試験日は選べますか? A. IPAのお知らせでは、今申し込んで選べる試験開催日は2026年12月27日まで(予定)です。IPAは、2026年12月28日からCBT方式の試験を一時休止する予定と知らせています(IPAのCBTの休止の知らせ、2026年10月29日に確認)。試験会場によっては、12月27日よりも前に休止となる場合もあると書かれています。

確かめた公式の資料

確かめた日:2026年10月29日(一部は2026年10月28日)

試験の決まりは変わることがあります。必ず公式のページで最新の内容を確かめてください。