宅建の勉強で、民法などの問題は「権利関係」とまとめて呼ばれることがあります。この記事では、試験を行う不動産適正取引推進機構(RETIO)が公開している令和5〜7年度の試験問題で、どの問が何の法令の問題だったかを確かめました。特定の問題集や講座をすすめる記事ではありません。

この記事のまとめ

  • 宅建試験は50問・四肢択一式です。試験の内容の1つに「土地及び建物についての権利及び権利の変動に関する法令に関すること」があります
  • 令和5〜7年度の3年とも、問1〜10が民法(令和7年度の問10は宅地建物取引業法も)、問11・12が借地借家法(令和5・7年度の問12は民法も)、問13が建物の区分所有等に関する法律、問14が不動産登記法の問題でした
  • 民法の中では、賃貸借と相続のテーマが3年とも出ていました

問1〜14を法令で分けた表

問題文に書かれた法令の名前で分けると、3年とも同じ並びでした。

問問題文に書かれた法令
問1〜10民法(「民法の規定及び判例によれば」など。令和7年度の問10は民法と宅地建物取引業法)
問11・12借地借家法(問12は年度によって民法と借地借家法)
問13建物の区分所有等に関する法律
問14不動産登記法

民法の10問のテーマ

問題文の書き出しから、テーマを短く書くと次のとおりです。

問令和5年度令和6年度令和7年度
1遺産(判決文つき)法律行為土地の売却が続いた場合
2相隣関係委任・準委任保証
3請負(増築工事)共有(所在が分からない共有者)意思表示
4互いに持つ貸金債権売買の直後の相続金銭消費貸借
5不在者の財産の管理履行遅滞代襲相続
6時効取得地上権物権変動
7配偶者居住権建物の賃貸借(占有が中心)建物の賃貸借と屋根の修理
8未成年者の契約民法の条文にないもの共有
9建物の賃貸借の修繕承諾連帯債務
10抵当権(一番〜三番)契約不適合契約不適合責任

3年の問題から見えること

  • 建物の賃貸借は、令和5年度の問9、令和6年度の問7、令和7年度の問7と、3年とも民法の中にありました(令和6年度の問7は、賃貸借の場面での占有の問題が中心です)。借地借家法の問11・12も、土地や建物の賃貸借の問題です
  • 相続が問題の設定になっている問いは、令和5年度の問1・問7、令和6年度の問4、令和7年度の問5でした(ほかの問の選択肢にも相続が出てくるものがあります)
  • 共有(令和6年度の問3、令和7年度の問8)と、売買の契約不適合(令和6年度・令和7年度の問10)は2年続きました。令和5年度も、問3の請負で契約不適合が問われています

一方で、相隣関係や不在者の財産の管理のように、3年の中で1回だけのテーマも多くあります。

勉強の順番の一例

  1. 3年とも出た賃貸借を、民法と借地借家法をまとめて学ぶ
  2. 相続(代襲相続・配偶者居住権を含む)
  3. 売買(契約不適合・物権変動)と共有
  4. 区分所有法と不動産登記法の1問ずつ
  5. 残りのテーマを過去問で広げる

合格点の推移は宅建の合格点に、過去問の使い方は宅建の過去問にまとめています。

運営メンバーと宅建

この記事は、運営メンバーの体験ではなく、公式の資料で調べて書きました。

よくある疑問

Q. 権利関係は何問ありますか? A. 令和5〜7年度では、民法・借地借家法・区分所有法・不動産登記法の問題が、問1〜14の14問でした。公式の「宅建試験の概要」には分野ごとの問題数は書かれていないので、その年の問題で確かめてください。

確かめた公式の資料

確かめた日:2026年10月30日

試験の決まりは変わることがあります。受ける前には、必ず公式のページで最新の内容を確かめてください。